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ランタンのオブジェ

2023年から、九州産業大学の学生とともに、被爆者から聞いた体験を絵画にする活動に取り組んできた。その活動で長崎を訪れ、異なる時間の風景に触れた。《ランタンのオブジェ》は、その経験から生まれた。証言を聞き、資料や遺構に触れる一方、現在の街ではランタンフェスティバルの鮮やかな光景を見た。原爆投下時の街と祭りのある現在の街は、大きく異なりながら同じ長崎に結びつき、それぞれ異なる像として私の中に残っている。

画面では、大型ランタンの図像をずらして重ねる。輪郭が重なる部分と外れる部分が生まれ、像は一つの姿に定まらない。背景色も先に決めず、制作中に現れる色や重なりを生かしている。証言や資料から受け取ったものと、自分の目で見た現在の長崎を一つにまとめず、異なる時間の像として画面に置いている。