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Portfolio note / 2026

認識と記憶

絵画を学び、自分自身の表現について考え始めた頃、それまで当然のように行っていた「対象を見ながら描く」という方法そのものに疑問を持った。そこで、日頃目にする街角や行き交う人々を、家に帰ってから記憶だけを頼りに描いてみた。

しかし、知っているはずの風景を、描き起こせるほどには覚えていなかった。「知っている」ことと「覚えている」ことは同じではない。この経験をきっかけに、ものをどのように認識し、それがどのように記憶されているのかを、描くことを通して辿るようになった。